|
2008/01/02 水曜日 11:25:14 JST |
「葬送と美」展の持つ意味からいのちの現在までを語り合う


本シンポジウムは、2007年4月6日~4月22日の間、伊丹市立工芸センターで開催された韓国の金属工芸作家Yoo, Lizzy(劉里知 ユ・リジ)の企画展「Yoo, Lizzy 葬送と美」を記念して企画されたものです。
骨壺をはじめとした葬送にまつわるYoo, Lizzyの作品は、モダニスト作家としての造形性に支えられながら、韓国の伝統文化に深く沈潜し、死を再び生の中心に据えようとする美の試みであり、その深い精神性が私たちの心を打つ。それは、今日ややもすれば見失いがちな生と死の意味を改めて問いかけてきます。
「美しい生の一つの形式として葬送のなかに美の表現を見いだすYoo, Lizzyの作品は、死はむしろ生の側にあることを語っています。いま日本では、また韓国においても、葬送のあり方が揺れ動いており、それは生や死の意味がゆらいでいることを映しています。葬送と美や芸術の関わりから、日韓の葬送文化の違いや変化、いのちの現在までを語りあう。」という企画趣旨のもと、本シンポジウムは、こうしたYoo, Lizzyの作品の重要性と、今日における葬送のあり方、それと深く関わる生や死の意味合いまで探ろうとしたものです。
このシンポジウムの記録および展覧会の図録を、送料込み1,200円でおわけします。
パネラー
Yoo, Lizzy(劉 里知 ユ・リジ)
金属工芸作家、ソウル大学校美術大学教授
・ソウル大学大学院、米国テンプル大学タイラー美術学校大学院卒業。
・1960年代後半から発表活動を始め、80年代以降、韓国を代表する作家の一人として海外の展覧会でも活躍。韓国国立現代美術館、ソウルメトロポリタン美術館などコレクション多数。
Lee, Ihnbum(李 仁範 イ・インボン)
蚩尤金属工芸館館長、詳明大学校教授
・1955年生まれ。弘益大学院博士課程美学専攻修了。
・韓国国立現代美術館学芸員、韓国芸術総合学校 韓国芸術研究所研究員を経て現職。専門は柳宗悦及び韓国近現代美術に関する比較芸術学的研究など。著書に『朝鮮芸術と柳宗悦』(時空社)。
野村 雅一
京都外国語大学教授、国立民族学博物館名誉教授
・1942年広島県生まれ。京都大学大学院修士課程修了。
・専門は文化人類学。人間の多様なコミュニケーション様式の比較研究などの他、現在、誕生から死を含むエイジングのテーマに取り組む。『身ぶりとしぐさの人類学』(中公新書)、『老いのデザイン』(求龍堂)など著書多数。
司会進行:坂上 義太郎
前伊丹市立美術館館長、近畿大学・神戸女学院大学講師
・1946年兵庫県生まれ。関西大学卒業。
・財団法人柿衞文庫学芸員、伊丹市立美術館学芸員を経て、07年3月まで伊丹市立美術館館長。日本の近・現代美術を主たる分野にしている。著書に『私の美術雑記帖』(光村推古書院)。



|
|
最終更新日 ( 2010/01/19 火曜日 18:12:25 JST )
|