NPO法人芸術環境計画 [ART POT]

Image

ホーム arrow 新着情報 arrow 徐 庸宣(ソ・ヨンソン)展「顔たち」

徐 庸宣(ソ・ヨンソン)展「顔たち」 プリント メール

「人の実質」(千葉成夫)としての顔たち

2009年5月11日(月)~29日(金) 大阪・北浜 福住画廊

Image

 徐庸宣(ソ・ヨンソン)さんは、ソウルを中心に活躍する作家で、昨春までソウル大学校美術大学で教えていましたが、作家活動に専念するため辞職。日本では、2007年にも福住画廊で個展をしており、今回2回目の開催になります。

 徐さんの作品は非常に強烈な印象――グンと心をわしづかみにするような、あるいは心を揺すり打つような強さ、感情を呼び起こすが、それが因ってくるものを語るのはとても難しい。美術評論家の千葉成夫氏は、「人が、人に戻るとき――徐庸宣の試み」という文章の中で次のように書いています。

 徐庸宣の描く「人々」ないし「人」は、「誇張していうとスナップ・ショットのようにとらえられているだけだ。しかも、その「人々」ないし「人」の顔の表情はどちらかといえばニュートラルである。特別な表情をしていないし、特に写実的に描写されているわけでもない。……中略……その代わりにというべきか、存在感のようなものがきわめて強い。まるで、個性とか表情よりも、人間の「実質」とでも呼ぶべきものを描き出そうとしている、かのようである。もちろん、ここで「実質」というのは造形的な意味ではない。物体としての人体のヴォリュームをどう描くかということではない。「人」の「心」の「実質」を、それそのものとして描き出す、ということなのだ。徐庸宣の絵画の試みの特異さはここにある。」
そして、彼の「肖像や自画像」の方向は、「徐庸宣にとっては、歴史を「人」にまで極限化していくこと、ないしはミニマライズしていくことにあるはずだ。ただの「肖像や自画像」なら、徐庸宣がやることはない。そして「自画像」とは、歴史を彼自身の「人」そのものの地平にまでもってくることを意味している。」と。

 なるほどうまいことを言う。なんとなく得心させられます。ぜひご覧になることをおすすめします。

詳しくは→www6.ocn.ne.jp/~fukuzumi/exhibition.html

最終更新日 ( 2009/12/08 火曜日 09:52:45 JST )
 
< 前へ   次へ >


Copyright(C)2006-2010 NPO法人芸術環境計画 [ART POT]